2010年12月8日水曜日

苦闘、逆境

いつもステージに出るときは照明を浴び会場から注目を浴び好きな三味線を自由に弾く。


でもその裏には苦悩、逆境が絶えずある。


これまでの30数年間、今に至るまで様々な苦闘があった。でもそれは今だ続きこの先もまだまだあるだろう。


幼少の頃からほとんど外で過ごしてきた。家族、両親よりも外の現場や先輩、先生方と過ごしていた時間が長かった。


特定に誰かにぴったり付いて来たわけでもなく毎回周りの環境は変わる。


しかもまだまだ子供で世間の右も左もわからない頃からほとんど学校以外は外にいた。


上下関係、応対マナーが非常に厳しいこの業界で様々な苦難も乗り越えてきた。


まして僕には津軽三味線の師匠は当時いなかった。

ある程度奏者として演奏活動してから初代白川軍八郎の弟子であった初代井上成美先生に付き白川流津軽三味線とは・・・そして当時の初代白川軍八郎との興行の様子、奏法を学んだ。


この業界で活動する中、10代20代の頃は自分の防波堤になってくれる人は余り居なくいつも風当たりが強いなか5円はげ、10円はげも度々・・


でも何故か諦めることなく軸もぶらさず精進してきたつもり。


忍耐力だけはとっても自信はある。


でもたまにくじけそうにもなる。


そして今は津軽三味線という伝統音楽を継承、精進しながらも色んな事にチャレンジし続けそれをステージに繋げる。


生みの苦しみって現役の間は絶える事はない。


それを楽しむ余裕もなく、出来てそれが初めてステージに繋がって会場から沢山の拍手をもらうことで喜びに繋がる。


そんなのが繰り返し繰り返ししてる内にもうこんな歳になってしまった。


まだ黒澤博幸という奏者の形が出来ていない様な気がする。


まだまだ頑張らないとね。


・・・・と最近自分に言い聞かせてます。

これから打合せで青森、金木町に入ります。

「仁太坊さん」「白川軍八郎さん」のお墓参りして自分を改めて見つめ直してきます。


金木に入ったらレポートしますね。