たまたまyoutubeで20年程前に一緒にステージ等やらせてもらっていた方々の現在の演奏を見ました。みんな凄いな〜。良い三味線だな〜。懐かしいな〜って普通のお客さんみたいに聞き惚れてました(笑)
やっぱ津軽三味線って良いよねぇ〜♪
その中でも(特に若手かな)色んな演奏法を見ていたんですが人によって様々な撥の振りがあるものです。元々は目の見えない「坊様」が弾いていたということもありこれといった細かい決まりはないと思います。
だからこそだと思いますがあとは耳に入る「音」のみですよね。棹の技術はともかく撥が糸にジャストミートして皮に当たった時のアタック音が基本でしょうか。撥の質「厚み」「しなり」皮の張り、「水ばり」「乾ばり」糸のメーカー、太さでも違いますけどね。
しかし楽器から出る音として大きく違うのはボリュームではなく「こもるアタック音」or「抜けるアタック音」。
僕が最もこだわるところです。
勿論「こもる」「抜ける」両方の奏法を使える人もいますが僕はそこが原点というか一番うるさく言われた所でしたね。亡き師匠は初代白川軍八郎という津軽三味線の神様と言われた方の弟子。棹の指使い、技術は一言も教わる事はありませんでしたが(カセットテープばっかり預けられました(笑))撥付けだけはメチャメチャ厳しかったですね。「おらほの師匠はこうやって撥を使ってたんだ。」そこだけは手を取りこと細かく教わりました。技術は誰でも練習すれば出来ますが撥付けはそう簡単にはいきません。
最初の頃はあまり気にしなかったんですがある楽曲の単音で気が付きました。それは忘れもしない「津軽おはら節曲弾き」。この1の糸と3の糸の弾き分け音に近い音を出すのに随分撥の振り方を勉強したものです。(まだ納得してないですが(苦笑))
生涯勉強ですね〜。まだまだ根っこを追及している若手の40代です(笑)
やっぱり白川流は深〜いです。なかなか大変ですが面白味はありますね。
そしてデジタル部分を追及するのも難しいですが楽しいです。一人YMO目指してみようかなって位ステージで機材を使ってますがそういうのを勉強してみると生音の津軽三味線の音色という根底部分が益々気になるもんです(笑)
ちょっと懐かしさがあったせいか思い出を綴りながらたまには真面目なblog書いてみました♪