鼓童は、言わずとしれた我が国を代表する太鼓集団である。
私にとっては、子どもの頃始めてみた太鼓コンサートで、
その衝撃・感動は、、、
とても言葉で表現しきれないが、
今でもハッキリ覚えているし、
今なお太鼓が続いている原動力の一つである。
久しぶりに見た鼓童は、、、
昔とは大分変わってきている点もあるが、
研ぎ澄まされた心技体から発せられる音に、心をゆさぶられずにはいられない。
。。。。。
中学二年の夏、私は鼓童の講習会に参加した。
全国から集まった太鼓大好き人間の中でも一際「三宅島太鼓」の上手なお兄さんがいた。
四泊5日の太鼓づけ生活。。。
練習はビッチリだったが、全国から集まった仲間との太鼓談義、
全身筋肉痛になりながらも、全身で太鼓を感じる生活。
とても充実した講習会だった。
年が明け、「三宅島太鼓」の上手なお兄さんから、年賀状が届いた。。。
文面には、「高校卒業したら4月から鼓童に入ります」。
当時、鼓童の太鼓に女子はあり得なかったから、
うらやましい気持ち反面、自分の事のように嬉しかった。
数年続いた年賀状もいつしかとだえ、それから15年以上経ったが
今、彼は、鼓童の大太鼓を叩いている。
彼は私より背が低い。
太鼓叩きにとって、身体が小さい事はハンデになりやすいが、
それを感じさせない彼の大太鼓は、魂に響く。
大地に足を踏ん張り、20分大太鼓を叩く。これは、並大抵の事ではない。
鼓童の大太鼓=地球上で最も素晴らしい大太鼓と言って過言ではない。
「小さな巨人」という言葉がぴったりなのだ。
再来週、彼らは全国ツアーで秋田市に来る。
彼は秋田で大太鼓を叩くだろうか。。。
マイクも音響も無い、ガチな音を間近で観れるのが今から楽しみで仕方ない。
大沢しのぶ