2012年12月29日土曜日

釜石市で.....

1枚目の画像は海そばにある釜石市役所のイルミネーション。

間近で見ると綺麗でした。




今夜は大槌町のお弟子さんの弾き納め教室でしたがいつもの城山体育館は今日は使用できず隣町の釜石市鵜住居にある「宝来館」で弾き納めでした。そしてお弟子さん達がこーんな↑素晴らしいご馳走を用意してくれました♪(嬉しい!これにビール付いたら最高!)


僕は帰らなければいけなく泣き泣き烏龍茶で頂きました。そして皆で楽しく弾き納め。



ここの宿は先月もblogで宿泊した際に紹介しましたが僕が震災前からお世話になっている所で時折宿泊もしていました。


玄関のおよそ50メートル先は太平洋が広がります。



テレビ等でご存じの方もいらっしゃると思いますがここの女将は震災当時宿泊者を誘導しながら津波にさらわれてしまいそれでも一生懸命もがきながら奇跡的に生還したスーパー女将で有名ですね。



とても元気な女将で有名ですが今夜は僕らに今の女将の本当の辛さ、苦しみを初めて口にしました。宝来館も奇跡的に復興することが出来たもののこれから先が全くわからないと....。



さすがに詳しいことまでは口にせずも僕らには充分伝わりました。そして仮設に住む二人のお弟子さんもやはり同じ心境であること。



僕一人では何も出来ないけど何か出来ないことはないかと自分に問いかけました。



「今出来ること....」



まずとっさに思い付いたのは女将に少しでも元気になってもらいたくてロビーで1曲津軽三味線弾きました。



よく考えたら僕の三味線初めて聴いてもらったんですね。



弾き終わったらまるで何かに解放されたような顔になっていつもの女将の顔に戻りました。(信じられない様なホントの話で自分でもビックリ)


一緒にいたお弟子さんたちも黙って聴いていました。



いきなりであんまり上手に弾けなかったけどそれでも少しでも元気になったって事はそれだけよほど一杯一杯だったんだと思います。




「みんな今辛いんだよね。」



改めてそう思いました。



現実は厳しいです。町を復興させようとする国の話はわかりますが現地にいる皆さんの今の生活環境よりも町の背景に着目しているようにも思えます。



「あんな避難場生活を経験したから2年位までは仮設暮らしも我慢できるけど四畳半のスペースに4人で寝るのは.....」


「物も段々揃いつつもそれだけ住居スペースは狭くなる。プライベートなスペースも勿論なく気が狂いそう。」



要するに家族が多いほどそれだけ苦しいと言うわけです。




今本当に現地のみなさんは苦しんでます。



政権交代で被災地に本当に明るい兆しは.....?



みんなそう言います。




そして正直今日の女将のあんな辛そうな顔を見たのは初めてです。




ここには画像にある通り三陸海岸の美味しい海の幸が揃ってきて最高に美味しかったです。



周りの環境はまだ復興途中ですがそれでも海と共存、美しい景観には震災前から変わりません。



ぜひ釜石市、宝来館にも一度足を運んで見てくださいね。



海を一望出来る大浴場もありこれに海の幸、今日は嬉しい贅沢な日でした♪



来月僕の会の新年会は宝来館で盛大に行う予定です。今から凄い楽しみです♪



最後の画像は大槌教室のお弟子さん達、僕の隣がいつもの元気な女将です(^-^)v